ターコイズの効果や起源、産地について解説～ターコイズの始まりとエジプシャンターコイズ～

多くの人が知っているターコイズ。その歴史や意味合い、産地などについてお話します。

ターコイズ

ターコイズとは、青や緑色をした12月の誕生石でもある石です。

「ターコイズブルー」という言葉があるとおり、濃い水色が一般的なイメージです。

しかし産地や採れる鉱山などによっても色味は様々で、緑色が強いものや、優しい水色、はっきりとした青に近い水色など、緑色～青色のなかで様々なバリエーションがあります。

そしてその美しい石のなかに「マトリックス」と呼ばれる濃い茶色や黒色などのクモの巣のような模様が入ります。

何も入っていない均一な色味も好まれますが、このマトリックスの入り方などもひとつの個性として楽しまれています。

シルバーアクセサリーなどに使われていることも多いですね。

ターコイズの始まり

ターコイズは旧約聖書にも登場する歴史のある石です。

6000年以上前から使われいたとされており、ターコイズは産地が複数あり、鉱山も多数ありますが、シナイ半島で採れるターコイズが記録上最も古くから採掘されていたターコイズとされています。

エジプトでも、紀元前3000年前から装飾品として使われていたターコイズの指輪やブレスレットなどが発見されており、ツタンカーメンの墓などでもターコイズの装飾品が発見されています。

病気や災いを防ぐ石

ターコイズは病気や災いを防ぐ、とされていました。

ターコイズの効果としてよく書かれているのが「旅のお守り」です。

これは長旅をする恋人にターコイズをお守りとして渡していた歴史や、出産のお守りとして妻にターコイズを贈っていたことから、今でも残っているターコイズの意味合いです。

そのため今現代でも、他の石と少し違う意味合いとして、ターコイズは人から贈られるとより一層パワーが増すとされています。
「大事な人への贈り物にするといい」という話や、「大切な人から貰うと効果が増す」などといわれているのは遥か昔からの歴史背景からくるのでしょう（ネイティブアメリカンも代々息子にターコイズを継承させていました）。

医療や化学が発達していなかった時代では、なおさらこのターコイズがとても心強い大事なお守りとなったのではないでしょうか。

莫大な富をもたらす

インドのヒンドゥー教、神秘主義者のあいだでも、ターコイズは繁栄を呼ぶ力があると信じられていました。
莫大な富をもたらす石とされていたのです。

ターコイズ＝トルコ石

ターコイズは「トルコ石」とも呼ばれています。

そのため「トルコで採れる石なんだ」と思われる方も多いかもしれませんが、ターコイズがヨーロッパに普及される際にトルコを経由して入ったため「トルコ石」と呼ばれるようになったことが由来です。

ターコイズの意味合い

ターコイズは

・旅のお守り
・邪悪なものから身を守る
・繁栄のお守り
・人との絆を深める
・大切な人へ贈ると絆が深まり石のパワーが増す
・大自然のエネルギー
・表現力アップ
・勇気や積極性を高める
・富を与える

などの意味合いを持つとされています。

偽物がとても多い

ターコイズは偽物が多いことでも有名です。

また練り物や着色品なども多く出回っています。

また代用品として「ハウライト」を染色した「ハウライトターコイズ」などもあります。

非常に安価なので、ターコイズが購入できない場合の代替え品としてはいいのですが、「ハウライトターコイズ」ではなく「ターコイズ」と表記されて販売されているケースがあり、間違って購入してしまうケースもあります。

ターコイズはどこの産地のものも、多少価格はしますので、あまりに安価過ぎるものはターコイズではないものや、練り物、着色品、模造品などの場合があるので注意が必要です。

また、高いから本物、とは限りませんので、ターコイズを購入する際には慎重に選びましょう。

加工は必要な場合がある

ターコイズの性質から、耐久性の問題もあり加工処理されているものが多いです。

加工＝悪と捉える方は、天然石が好きな方には多いのですが、必ずしもそうではありません。

これは偽物などではなく、ターコイズに施す必要な処理である場合があるので、着色処理以外のワックスや樹脂を含ませる加工法などは問題視する必要はありません。

そのような処理がされていないものも中にはありますが、水や汗などに非常に弱い傾向もあります。

加工は偽物ではありませんので、必要な加工は受け入れましょう。